1958年、サヴォイに4枚のリーダー作を残した事で
名が伝わっているプレイヤーが
ウィルパー・ハーデンである。
(うち3枚はジョン・コルトレーンとの共演盤)
1957年にユセフ・ラティーフのグループに入った頃から
ジャズメンとしての吹き込み歴が始まるが、主奏楽器を
トランペットからフリューゲルホーンに変えたのも
この時期と思われる。
彼の演奏楽器を(写真か何かで)見た人によるとクラーク・テリーや
ランディ・ブレッカーが吹いているようなタイプではなくフレンチ・ホルンを
小さくしたような形状のものを使っていたらしい。
他にこんな楽器を吹く奏者は、おいらは知らない。
(知ってらっしゃる方、是非ご一報を m(_ _)m)
フレージングはマイルス・デイヴィス(あまり調子のよくないときの)から、
かなりの部分を拝借しているように思う。
それでもユセフ・ラティーフのバンドでの
『プレイヤー・トゥ・ジ・イースト』や『サウンド・オブ・ユセフ』では
颯爽とした一面も見せてくれた。
ユセフ・ラティーフという偉大な才能に感化されたのだろう。
だがこのリーダー作については、サイドメンのきびきびした動き、
ベニー・ゴルソンの効果的なアレンジを誉めるにとどめざるを得ない。
ユセフ・ラティーフによると(直接おいらが聞いたわけではないが)
ウィルパー・ハーデンは60年代初頭に亡くなったとの事だ。
メイン・ストリーム1958/ウィルパー・ハーデン 視聴有
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